加齢臭は女性からも臭う


女の人から加齢臭が?

女性と加齢臭の関係についてご説明させていただきます。
皆さんは加齢臭にどのようなイメージをお持ちでしょうか。
「オヤジ臭」とか、「40歳過ぎたオジサンのにおい」、「田舎のおじいちゃんのにおい」などなど、人によりそのイメージは様々です。ただ、具体的なイメージは違えど多くの方は「加齢臭=中高年男性のにおい」という認識をお持ちだと思います。加齢臭というと、どうしても男性を想像してしまいがちです。事実、インターネットで加齢臭に関する情報を検索していると、夫や同僚など、「男性の加齢臭に悩む女性たちの話」をとても多く目にします。逆に「女性の加齢臭に悩む男性の話」は殆ど目にすることがありません。
ですが、実際はどうなのでしょう。加齢臭は男性だけに発生する体臭なのでしょうか?

先に結論を書いてしまうと、「加齢臭は女性からも発生します。」人が年齢を重ねることによって強まるこの体臭に男女差は存在しないのです。
と、ここで疑問を持たれた方も多いかもしれません。加齢臭に男女差がないのなら、なぜ「オヤジ臭」があって「オバサン臭」が存在しないのかと。なぜ、男性の臭いは多く語られるのに、女性の場合はそれが少ないのか?その理由はいくつか考えられます。ご説明しましょう。

なぜ女性の加齢臭は目立たないのか

先ず、女性の加齢臭は、男性に比べて目立ちにくい。ということが言えます。加齢臭(ノネナール)は毛穴の奥に備わった皮脂腺で脂肪酸(9-ヘキサデセン酸)と過酸化脂質が結び付き、それが酸化・分解されて作り出されますが、女性の皮脂腺は男性のそれと比べて活動がやや穏やかです。そのため作り出される皮脂量も少なく、そこに含まれる脂肪酸も少ないので、男性に比べれば加齢臭は弱いといえます。
余談ですが、女性の皮脂量が少ない理由をご説明しておきます。皮脂を作り出す皮脂腺は男性ホルモンによって、その働きが左右されます。男性ホルモンが多ければ活発に。少なければ穏やかに。女性の体にも男性ホルモンは存在しますが、男性に比べれば少なく、そのため皮脂腺の活動も穏やかなのです。乾燥肌に悩む女性が多いのも、上述したような理由で皮脂量が少ないためと思われます。

女性の加齢臭が少ない理由は他にもあります。ページ内でも何度かご説明していますが、加齢臭は皮脂に含まれる脂肪酸が酸化・分解されて発生します。年齢を重ねると、体の酸化に対する抵抗力(抗酸化)が弱まり、皮脂が酸化しやすい状態となります。加齢臭が発生しやすくなるわけです。しかし、女性には、自身の体を酸化から守る力が生まれ持って備わっています。その力の源となっているのが女性ホルモン(エストロゲン)です。女性ホルモンの持つ抗酸化の力によって、女性は酸化から守られ、そのため加齢臭の発生も少なく抑えられているのです。ただし、閉経など、様々な理由によりホルモンバランスが崩れ、抗酸化の力が弱まれば、女性であっても加齢臭は強まってしまいます。

女性の加齢臭が目立たない理由がもう一つ。それは、匂いも含めた身だしなみに対する意識の高さです。女性は身だしなみに対する意識が高く、また、男性に比べて嗅覚が優れているので、日頃から匂や香りに敏感です。香水などフレグランスに気を遣う方も多いことでしょう。香水・香りのある柔軟剤・化粧品などの香りによって、もともと弱めな加齢臭が更に目立たなくなるのです。

以上のような理由により、女性の加齢臭は男性に比べて目立ちにくいということが言えます。これが、オヤジ臭があってオバサン臭がない理由だと筆者は考えています。
ですが、だからといって安心はできません。女性であっても、生活習慣の乱れや偏った食習慣、寝不足や過労、それらによって引き起こされる体調不良、様々な原因で加齢臭は簡単に強まってしまいます。では、女性の加齢臭対策はどうあるべきか?ご説明します。

女性の加齢臭対策

女性の加齢臭対策についてご説明します。
1.入浴(お風呂)
加齢臭対策の基本は入浴にあります。つまり、お風呂ですね。
ご存知の通り、加齢臭は皮脂腺から分泌される皮脂の酸化によって作り出されます。皮脂は毛穴を通して皮膚表面に送り出され、そこで加齢臭となって臭いを放ちます。ですから、毎日の入浴で余分に溜まった皮脂を洗い落とさねばなりません。しかし、ただ漫然と湯舟につかるだけでは加齢臭を防ぐことはできませんし、入浴を毎回シャワーだけで済ませるのも加齢臭対策としてはNGです。加齢臭を防ぐ入浴法はサイト内別ページでも詳しくご紹介していますが、入浴時、先ずは湯舟で体を温め、その後よく泡立てた石鹸で体全体を優しく丁寧に洗います。臭いの出やすい部位(皮脂分泌が多い部分)は特に念入りに洗ってください。
女性の加齢臭対策を目的とした入浴で大切なのは、(女性に限らず男性も)「お風呂は湯舟につかる」ことと、「石鹸はよく泡立てる」ということです。
注意する点としては、ゴシゴシと洗いすぎて肌を傷めたり、皮脂を取りきってしまわないこと。女性は男性に比べて皮脂分泌量が少ないため、皮脂を取りすぎてしまうと乾燥肌など肌トラブルの元となります。また、入浴によって肌はふやけている状態なので、とてもデリケート。それを力を込めてゴシゴシ洗っては大切な肌を傷め、こちらも肌トラブルの元となり、加齢臭とは別の悩みを引き起こしてしまいます。
体を洗う際は刺激の少ない綿などのタオルで優しく丁寧に洗ってあげましょう。

2.食事(食べ物)
食事の好みは加齢臭の強弱に影響します。例えば、肉やハム・乳製品など動物性脂肪を多く含んだ食べ物を好んで頻繁に食べる女性は加齢臭が強めな傾向にあります。というのも、動物性脂肪を多く摂取すると皮脂腺の活動が活発になり分泌される皮脂量が増えます。皮脂の量が増えると、そこに含まれる脂肪酸(9-ヘキサデセン酸)の量も増えることになりますから、それだけ加齢臭も強くなってしまうのです。普段から、脂っこい食事やバター・チーズなど乳製品を多く含んだお菓子類を食べる機会の多い女性は加齢臭が強く出やすいので要注意です。
ご自分の加齢臭が気になる女性にお勧めする対策としては、
動物性脂肪を過剰に摂取しているのなら、その量を減らす。
体を酸化から守ってくれる物質(抗酸化物質)を含む食品を意識して多めに摂る。
などがあります。対策を長く続けるコツは、無理をしないこと。それまで慣れ親しんできた食習慣をいきなり変えて、それを生涯続けていくのは簡単なことではありません。一時無理をして実行しても長続きしませんし、途中で投げ出してしまっては加齢臭対策の意味がありません。少しずつ、無理せず、食習慣を改善していきましょう。

3.その他
女性の加齢臭を強める原因はいろいろありますが、喫煙や飲酒、不規則な生活や過労、ストレスや運動不足など、「不健康な生活習慣」も臭いを強める原因となります。これら、不健康な習慣を改善することで、加齢臭は防ぐことができるのです。
不健康な生活を改善し、健康的な生活を手に入れるコツは、先述した通り、無理をしないことです。少しずつ自分のペースで対策をしていきましょう。加齢臭対策は健康維持と共通する点が多く、続けることで、加齢臭が防げるだけではなく自身の健康維持にも大いに役立ちます。

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